2022ベルギードイツツアー記 その4 ~デュッセルドルフ編~

ヨーロッパツアー レポート
皆様こんにちは、ツアー記その4をお送りします。


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 2022 ツアー記 その1 ~日本出発からベルリン着まで~  >>

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ドイツ国営鉄道2022

ベルリンからデュッセルドルフまでは電車移動だった。

今回乗ったのは、DB(ドイツ国営鉄道)の高速鉄道、新幹線みたいな特急列車。

高速鉄道で約4,5時間。  各駅停車で約2倍の時間がかかる。


ドイツの電車の面白いのは、乗車時間や予約の時期によって 同じ乗車区間なのに料金が違うことだ。

早朝便など格安だし、予約や座席指定をしなくても乗れるが、やはり荷物が多い人は予約していった方が絶対いい。

私たちは必死の形相で荷物を抱え、目的の予約車両を目指す。 というのも結構停車時間が短いので乗車に神経を使う。

ちなみにドイツの駅には改札がなかった。車掌さんが検札しに来る。

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そんな列車の旅も終わり、デュッセルドルフ駅に着く。

初めてのデュッセルドルフは、なんだかとても日本に近い雰囲気を感じた。 

日本の工業都市に近い。

なんでも日本の企業もたくさん進出しているらしく、在ドイツの日本人の方も多いそうです。

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デュセルドルフでは、WELTKUNSTZIMMER という アーティストインレジデンスに滞在した。


デュッセルドルフ中央駅でNormanと待ち合わせして、WELTKUNSTZIMMER に向かう。

目的地は中央駅から地下鉄で4駅くらいの近さでかなり便利な場所にある。

スタッフであるNormanとは、インターネットで知り合った。

今回のツアーでお世話になった人のランキング上位の人です。


WELTKUNSTZIMMER のプログラムで PYROLATOR のライブを見て、感想メールを送ったら彼から返事があった。

その時に、何やらそこでライブをやったり美術的な展示会をしたりするということがわかったので、ドイツに行ったら是非行きたいという連絡をしたと思う。


それで、今回連絡をしたら幸運にも滞在の許可が下りたので、その時点からデュッセルドルフでのライブのブッキングを始めた。

インターネットでデュッセルドルフのライブハウスの状況を調べてメールを送ったり、ブッキングフォームに連絡を入れていたんだけれど、結構パンクの箱とか多くて、自分達の情報に限界があり、Normanに相談していくつか教えてもらうことができた。


結局そのうちの一つであるWP8でのライブが運よく決まり、デュッセルドルフで何もしないで滞在して終わるという悲劇だけは避けられた。

Normanには本当にお世話になった。この場で重ねてお礼を申し上げる。(写真は次回。)

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WELTKUNSTZIMMER は、パン工場を改造して作られた施設で、アーティストの滞在制作のための宿泊施設、ライブができるホール、展示室、製作棟、あと、なぜか車の修理工場?みたいなものがある。

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来訪前の想像を超えた結構大きな施設で、併設のホールでは文化関係の会議や、パフォーマンスなどか頻繁に行われている。
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こういう場所で芸術家の人たちは滞在して制作を行うんだな~と興味深く思っていると、現在も日本人で滞在して制作している人たちがいることを教えてもらった。 

まあ、結局出会うことはなかった。

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施設に圧倒されながらも、Normanに今回滞在することになる部屋を案内してもらった。

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共同シャワーもキッチンもあるので自由に生活できる。

同じフロアにライナーさんという同時期に滞在しているアーティストの人がいて、彼も親切に色々と面倒を見てくれた。

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荷ほどきをしていると下の方からバンドの演奏しているのが聞こえる。

リハスタが地下にあるらしく、そこで地元のバンドが練習しているようで 結構ドラムの音が聞こえる。

大学のころのクラブボックスが豪華になった感じの印象だ。


それで、なにはともあれスーパーにでかけ、食材を買って、とりあえず今後の予定を決める。

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機材のチェックをして一日を過ごすうちに、仕事の関係でヒルデガルド修道院を訪問することを思いつき 電車を調べる。

何回か電車に乗ったりして感覚がわかってきたので、どうやら日帰りで行けそうな感じだった。


速攻電車の予約をするが、決済画面でクレジットカードがはねられる。

その後も何回もトライしたが、日本のクレジットカードだと はねられることが多いらしく、結局アメックスのみ支払いに成功した。

電車の予約だけで半日使う。マジもう疲れる、レンタカーなら…と何度も思う。


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それで突撃強行軍で訪問したヒルデガルト修道院は、電車で3時間、駅から歩いて45分ほどのはずが、道を何度も間違え約1時間半。

しかし、行ってよかったと心底思った場所。

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ライン川流域のこのあたりは、ワインで有名らしいが、時期外れとコロナで観光客はまったくおらず。修道院も静かだった。

私達は、修道院で幸運にも昼の礼拝に参加できた。

修道院の名前となっているヒルデガルトさんは、女性の修道士で音楽もつくって、薬学にも強く、さらにインスピレーションがあったというスーパーウーマンであり、彼女の作曲した聖歌が聴けるのは本当に貴重だった。

そこで教会のリバーブを初めて経験した。

エフェクターやプラグインなどのリバーブのプリセットにチャーチというモードがあって、わりとよく使うのだが、本物はすごかった。

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聖歌の声が降るように、建物の上から落ちてくるように聞こえる。

そして残響が半端なく長い。

また音の最後のうねりがあって、これが洞窟のリバーブとはまた違う感じだった。

教会は今回のツアーで何か所か訪問したが、ここのリバーブは強烈だった。

その時の録音をしたのでよかったら。



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修道院のブドウ畑の隅でソングハンティングも行いました。

次回はデュッセルドルフでのライブ・WP8編をお送りします。






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ICHION is the Japanese experimental and NEO spritual music duo unit. 

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