北極圏への旅 その9 イナリからヘルシンキへ

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北極圏への旅
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イナリ滞在最終日。



宿泊施設の掃除を退出時にしなくてはいけなかったので

朝から全力で掃除をする。


まさしく合宿所を掃除するが如く

2時間くらいやった。

本日も曇り空だがSAJOSへ向かう。


本日はガイドツアーがあるとのことで

4日目?にしてようやく参加する。



スタッフの方に案内していただき、

SAJOSの中の資料や、サーミ族に関しての知識を得る。


サーミの衣装が、その衣装をみれば

そこに個人情報が刺繍されていて判断できるというのは

驚いた。


また、観光業の発展に伴い環境汚染が広がっており、それが

深刻な問題となっていることや、

ほぼ全ての先住民族に共通している、文化の復興に関しての話を

スタッフの方とじっくりした。


アイヌ民族に関しても関心を持っていて、

アイヌ民族の現状についても質問を受けた。


サーミ族の、政府からの抑圧は、一世代だけのものだそうで、

(つまり、現在の30歳~40歳の間と60歳~それ以上の年齢に挟まれる

50歳~60歳前後の世代)

サーミ語、および文化の復興は、比較的早い段階で行われているように感じた。

そのため、本人たちにも民族的自尊心が壊滅的に破壊されているという印象は受けなかった。


アイヌ民族や、アメリカのネイティブのように100年以上、

同化政策や民族的差別を受けている状態は

それの復興に相当な労力を要するのは明らかである。


その後大ホールにて、映像資料を拝見してツアーを終えた。


映像を見終わった後、これでこの旅の目的がほぼ達成されたような感じがあった。



これで日本に帰っても良かったが、

飛行機の関係上ヘルシンキで1泊することになっていた。


イナリから、付近の空港のイバロまで来ると

最初の到着日は、あんなに寂しい街だと感じたイバロが

なんとなくちょっとしたにぎやかな街に見えた。


俺達は、相当人里離れたところで滞在していたのを実感した。

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イバロ空港でレンタカーを返すが

受付に誰も人がいないので、車のカギをカウンターの勝手に返してね、BOXに入れて

多少の不安を感じつつも、飛行機のチェックインをする。


カウンターでは、行きの飛行機では言われなかったが、

機内持ち込み手荷物の重さが重量オーバーで、受託扱いとなり40ユーロを別請求され、

なんだかなあって思いながら飛行機を待った。


イバロ発、ヘルシンキは途中で、別の空港をより、バスのように

途中下車する人がいて、無事ヘルシンキについた。


そこからは鉄道でヘルシンキの中心部へ行くのだが

親切な空港スタッフの方が、中央駅行のチケットを

瞬殺で用意してくれて、アッという間に中央駅についた。


そこからはトラムで約5駅10分ほどで、本日のユースホステルに到着した。


時間的には夜10時すぎに到着したので

もう何もする気にもなれずとりあえず寝た。
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