日本テレビ3月12日放送「スッキリ」番組内におけるアイヌ民族差別表現に対する抗議

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ご存知の方はいらっしゃるかと思いますが、

日本テレビ3月12日放送「スッキリ」番組内において、アイヌ民族に対する差別表現を含んだ部分が放映されました。

同日夕方には違う番組にて、番組とは関係のないアナウンサーの方が一応謝罪をし、また番組のHPなどで謝罪の表明を行いました。

しかし、その対応はあまりに杜撰というか、誠意の感じられるものではなくこの問題に対して取り組んでいるようには感じられませんでした。

私は、あえて番組のその部分はここでは記載しません。

それはセカンドレイプのような構造を持ち、それを見たアイヌの方々が再び傷つくのを懸念したためです。

皆様もご存知のように、主に北海道に住んでいたアイヌの方々は、明治以降の同化政策により、彼らの文化や言葉、さらに土地までを和人に略奪されました。

また、近年まで世界の他の少数民族と同様に差別を受け、そのため自分の出自を明らかにできない方も多くいます。

本当に最近は、漫画の影響やアイヌ文化を必死で復興させようとしている若い世代のアイヌの方々が血のにじむような努力をして、少しずつ状況が変わりつつあるところです。

該当番組も、アイヌの方のドキュメンタリーを扱った内容にもかかわらず、その最後の締めの部分でこのようなことが起きてしまったことに、勉強不足も甚だしい印象を受けました。

このような経緯の中、私達としましては、日本テレビに以下の様な抗議文を送りました。

大変拙い文章で、自分を恥じるばかりですが声を上げずにはいられませんでした。

もう2度とこのようなことは本当に起きてほしくないという気持ちでいっぱいです。

日本テレビには更なる誠意ある対応を求めます。



以下、日本テレビへの送付文です。

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日本テレビ御中

3月12日情報番組「スッキリ」でアイヌ民族を差別する表現のあった件につきまして
番組責任者による番組制作経緯の説明と謝罪を求めます。

これは、上記の件について12日夕方に貴局の違う番組のアナウンサーの方や番組HPなどで謝罪を表明されました。

しかし、今回の件はアイヌ民族および彼らの文化復興と和人との信頼関係を回復するべく日夜努力を行っている人々までを侮蔑した行為であります。

また今後のアイヌ民族の復興を遅らせ、彼らの自尊心の回復を著しく傷つける行為です。

御社は一流のマスメディア媒体にもかかわらず、現代社会の倫理感に反するような番組を製作し、かつ、起きてしまった事態の収拾に関してあまりに杜撰な対応であり、御社の危機管理能力の欠如を疑います。

そして、その対応に該当のアイヌ民族の方々への誠意が感じられません。

つきましては、この事態の深刻さを受け止めていただき、再発防止の具体策の発表などを行い謝罪としての誠意を示してください。

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