ベルギーライブレポート3
ベルギーでのライブ1本目はLiege という街で行いました。
場所はGarege creative musicというライブハウスで
倉庫を改造したものでした。
ライブハウスの前にスーパーマーケットがあって
そのお店の倉庫がとなりにあるらしく
搬入のトラックが、ライブハウスの前に止っていたりと
本当にガレージでした。
Aurellieさんが主催した Le maturi du Garageというイベントに出演しました。
このイベントは、日本文化を紹介するようなものでしたので
当日は抹茶や、おかきがふるまわれたり、
アニソンカラオケや、クイズ大会があったりと
とても楽しいものでした。
日本語を勉強しているという方にも
何人もあいまして、ベルギーの方がどうして日本文化に興味を持っているか
とても気になりました。
やはり漫画、アニメの力は強く、ドラゴンボールZの主題歌を熱唱している様子は
圧巻でした。
ふるまいお茶、浴衣を着てます。
アニソンカラオケの模様
楽屋にて
肝心のライブの方ですが
海外にライブに行った友人達の話では、(特にアメリカ)
ライブハウスの機材は、ほぼないに等しくて、モニタースピーカーなんてないし、
出音というか、アンプから直接音をだす、生音メインだ。
みたいなことをよく聞いていました。
ですので、あまり箱には期待していなかったのですが、
PAエンジニアのマークさんが、レコーディングエンジニアでもあるので
無茶苦茶、音が良かったんです!
最低限の機材でうまく、音場をコントロールしていて、しかもボーカルには最高でした。
機材面でも全然問題ないし、また、照明装置に関しては本当に期待してなかったのですが
こちらのやりたいことを完璧に把握してくれたので
LEDとのからみも全然問題ないというか、すげ~よかった。
照明のスポットの淡い感じで、みたいなものをすんなりやってくれたんです。
これってけっこう難しくて、いつもどう注文しようかって悩むんですが
サウンドチェックの時に、LEDも一緒に試して、こちらの要望を軽く言っただけで
OK!っていう感じでやってくれっちゃったので感動しました。
それで本番ですが、ほぼ最後のあたりで、自分の機材をほぼ全部なぎたおし
音が出なくなるというアクシデントが起きました。
結構派手に倒れて、会場がうわ~~みたいな雰囲気になり、
マークも続けられるか?って聞いてきました。
ですが、倒した本人は、案外ケロッとしてまして、
「まあそういうこともあるね。」
って意外に冷静だったのが自分でも驚きでした。
一つずつ接続を確認したりして、その後、割と普通にリカバーして終演しましたので
結構ハート強くなってんなって自分をほめました。
昔だったら、結構パニックになって、
やべえっおしまいだ!
なんて思ったかもしれないんですが、
わりとすべて想定内っつうか、腹決めてやっているとこがあるんで、
最悪MPCのシーケンス(再生停止)がぶっ飛んでもやってやると思っています。
警察来てライブ中止クラスのことでなければ多分やると思います。
まあ、長くやってりゃ色々あるよねって感じで。
良い経験をしたライブでした。
ライブ後、PAのマークからは、
打ち込みなのに、デジタル臭くないからいい仕事してるねって
ほめられたので良しとしました。
キラのボーカルについては、マイクの銘柄確認までして、
激ほめしていたんで、まあそれもよかったと思います。
あとライブハウスのドリンクが無茶苦茶安くて
ビール・ワインが、が2euroなんで約250円です。
現地の人からしたら200円くらいの感覚なんで
すごく気軽に酒のんで遊べるんですね。
まあ、水よりビールの方が飲食店では安い場合も結構あるので
ベルギー最高って思いました。
飲酒運転に関しては、ドリンク1,2杯なら大丈夫らしいです。
という楽しい初海外ライブを終えました。
その後の感想として
「海外だからといって、自宅でリハーサルでやっていることが、
そのまま音として出るので、違いはない。ミラクルやサプライズは起きない。」
ということを強く感じました。
そして、+アルファというか、何か特別なもの、
というものを期待していた自分がいたのかもしれない、
ということに気づきました。
それと、童貞喪失というか、終わってみると意外になんともないね、みたいな感じというか。
そんなことも感じました。
ですが、目標が明確になり、
「さらに真剣に、音をリハで追い込んでそのうちの何割出せるかということ」
をもっと求めようと、改めて強く思いました。
すごく淡い感想かもしれないんですが、
目から鱗というか本質的なものに気づいたライブでした。
つづきます。